ヘタレな無職の日記

仕事ができず窓際に追いやられた無能リーマンが節約と投資、副業で資産形成し、31歳で退職しました。これからは少しの小遣い稼ぎ(Uberとか)と家庭菜園、資産切り崩しで生きていきます。

実家に帰省すると、今住んでいる関東が恋しいと感じた。

GW中は実家である関西に帰省しておりました。

関東にいると、たまに実家が恋しくなることがありますが、実際実家に帰ってきてみると、数日で「あ、もう関西、いいや。」という気持ちになった。

逆に関東が恋しくなってしまいましたね。ま、関西にはもう住みたくないというわけではないですが。セミリタイア計画でも、老後は関西に住む予定ですしね。

話は戻って、なぜ関東が恋しくなっちゃったか?自分なりに少し考察してみました。

実家は良い思い出が少ない。

私は生まれも育ちも関西です。関西の幼稚園に通い、関西の学校に通い、就職するまではずっと関西から離れたことが無かったんですよね。

そして、その関西で過ごした思い出は、あまり良いものが少ないような気がします。もちろん良い思い出もあるんですが、幼少時代に受けた心の傷というのは、大人になってもなかなか癒えるものじゃないのかな。三つ子の魂百までと言うし。

私の幼少時代は家庭が荒んでいた時期もあったし、学校では嫌われていてボッチだったし、いじめも受けたので虚無感に苛まれた日々でした。両親も些細なことですぐキレる人間だったから、常に何かに怯えて暮らしていた気がする。

そのころの記憶がねえ、実家に戻るとふと蘇るんだよね。

そして気分がズーンっとなった。

そういえばこんな映画を見た。

最近「マンチェスター・バイ・ザ・シー」って映画を見たんだよね。

あらすじは、兄の死後、弟のリー・チャンドラー(ケイシー・アフレック)は、兄の息子であるパトリック(ルーカス・ヘッジス)の後見人に指定されていたことを知るんですよね。

仕事をやめ、パトリックの世話をするためにしぶしぶ過去に住んでいたマンチェスター・バイ・ザ・シーへ戻ったリーは、元妻のランディ(ミシェル・ウィリアムズ)や、自分が生まれ育った場所と離れるきっかけとなった過去と向き合うというもの。

以後ネタバレになりますが

結末から言うと、主人公のリーは自分が抱えていた壮絶な過去(娘2人を自分の不注意による火災で死なせてしまう)に結局向き合うことができなかった。

トラウマを抱えた街から離れたボストンで一緒に住めないかとパトリックに提案するも、彼は彼で父親と過ごした場所を離れたがらないし、自分は自分で辛い過去と向き合うことができなかったんですよね。

とどめに、家のキッチンでトマトソースを温めている最中に主人公はうたた寝しちゃうんですが、そこで夢を見るんですね。死んだ娘が登場して、主人公に「パパ、私たち燃えているの?」とか言っちゃうんです。そして夢から覚めたら、部屋は煙に包まれていたんですね。

ここで自分に後見人の資格が無いと悟ったリーは、パトリックを親戚の夫婦に預けて、高校を卒業したら、管理している遺産をすべて譲ることを彼に提案するんです。

彼が一緒に暮らせないのかと問うと、主人公のリーはこう言うんだ。

「どうしても乗り越えられない…つらすぎる… ごめん…」

過去を乗り越えられないわけではないが・・。

私の場合はここまで辛い状況には陥っていないが、実家に戻ると、過去の嫌なことばかり思い出してしまい、少し虚無感に襲われました。

やっぱり嫌なことを経験した場所に住むっていうのは、その近くに嫌な経験をした場所があるのですから、その場所を目にしてあれこれ過去を思い出してしまうものなんですよね。

だから上記の映画の主人公が最後に言ったセリフには、胸にくるものがありましたよ。

関東に楽しさを見出した。

就職して地元を離れた関東に来てからも、そりゃ地獄を味わいました。

https://nbombombonds.com/2017/04/03/post-17/

確かに地獄を味わったんですけど、地獄を知ったおかげで、前向きにセミリタイアを目指し、幸せなライフを送ろうと決意したのもこの地。

地元を離れる前は、セミリタイアなんて頭の片隅でも考えたことが無かった。もう就職して定年まで働くのが当たり前。それが幸せなことなんだと信じて疑わなかった。本当の幸せとは何なのか考えてこなかったわけですね。

しかし、地元を離れ、本当の地獄を味わったおかげで、くさいですが、本当の幸せとは何なのか?とこの関東という地で気づくことができた。セミリタイア後のワクワク感と希望をこの地に感じている。

だから関東は好きだし、実家に帰省した際も関東が恋しくなってしまったのかなあと思う。

虚無感を感じ生きてきた地元と比べたら、希望を感じる今の暮らしのほうが良いですもんね。実際今はホームシックとかは無いわけですから。