ヘタレな無職の日記

仕事ができず窓際に追いやられた無能リーマンが節約と投資、副業で資産形成し、31歳で退職しました。これからは少しの小遣い稼ぎ(Uberとか)と家庭菜園、資産切り崩しで生きていきます。

産業医と面談したときの話

入社1年目の頃に、産業医の面談を受けたことがある。

日頃、職場でどやされまくり、プレッシャーで押しつぶされそうになりまくりで、メンタルは相当ヤバかったので、周りも何となく「こいつヤバイな」という雰囲気はあったのだと思う。

そんな様子だったので、一度当時の上司から「ちょっと君に行ってほしいところがある。」とか言われ、そのまま一緒に本社へ連れていかれたことがある。

そして連れていかれた先が診療所だった。

「君に仕事についての不安とか聞いてもらって、ちょっとでも何か改善ができたら良いなと思ってる。」

とかなんとか上司が言ってた気がします。

産業医との面談

診療所に入室すると、産業医が椅子に座っていて、私も座らされた。

普通の病院の診察みたいにね。

相手は極普通の精神科医だったと思う。

軽く挨拶してから、医者は私に質問してきた。

「最近の仕事はどうなの?」

こんなこと聞いてきたっけな。

「仕事で困ったこととかないの?」とか。

私の悩みの根本は、仕事ができないこともそうだったが、最も対人恐怖が原因のものだった。

https://nbombombonds.com/2018/09/24/post-3542/

あの作業をこなすのに、あそこの部署の上長に承認を得なくてはならない。どうやって説得するか。どうやったら怒られずに穏便に済ませられるか?そんなことばかり考えて、仕事がなかなか進まない。

さらに管理職レベルの人間相手だと、その恐怖心はさらに大きかった。管理職レベルだと相手は高圧的に接してきますからね。この恐怖心のせいで、毎日虚無感に苛まれていたとも言えよう。

私は正直にこのことを伝えてみようと思った。

ただ、どこかまだ人が怖いから仕事を進められないなんて言うと、「こいつは甘ったれだ」なんて思われるかもしれないと思い、最初はこんなふうに伝えてしまった。

「コミュニケーション能力が低くて…悩んでいます。」

能力が低いということにしておけば、能力のせいにできるから何となく責められることがないと思い、このように答えてしまったと思う。

しかし、産業医の先生は、私のあまりのたどたどしい様子を見て、それだけではないと思ったのか、「他には?」と聞いてきた。

ここで、これは隠していても仕方ないなと感じたので、正直に「他人と協力しないといけない仕事なのに人が怖くて、なかなか話し掛けられず、作業が滞ってしまうんです。」と答えたかな。

するとこう返ってきた。

 

「それは頑張らないといけないでしょ。」

 

・・・・・・・。

そ、そうっすか・・。

そういうことはできて当たり前というような態度ですか。

精神科医といえど人間。やはり自分目線でしたか物を語れないのかな。

社会の常識に囚われて、その社会の常識がすべて正しい。みんなできるのにできないお前が悪いんだといった感じでしょうかね。

自分ができるんだからできて当たり前、周りもできるんだからできて当たり前、できないマイノリティに対しては、「なぜできないのか?」について思考することをやめてしまっている状態だ。

なぜできないのか、その人自身にしか分からないだろうが、それを分かってあげるだけでもだいぶ相手の心を楽にしてあげられると思うんだけどね。

それから、色々世間話をしたかな。

趣味の話とか、休日は何してるのかとか。

ま、普通に回答してたら、「君、言うほどコミュニケーション能力悪くないよ。自信もっていいよ。」とか言われた

だからそういう問題じゃないんだってば。

普通の日常会話なんて、緊張感無いんだからそりゃできるよ。折衝や交渉とは違うんだから。

ま、何にも解決には導かれませんでしたね。

といっても、解決できるわけがないですが。対人恐怖なんて、解決するのに精神的な負担が大きすぎますから。まず解決しようっていうやる気が起きませんね。

結果として、産業医との面談は役に立たなかった。

とはいっても、分かってほしい、理解してほしいというのはありますよね。

できないのなら、その人にとってできない理由があることをせめて理解する姿勢を示してほしいですね。「いや、頑張りが足りない」とか「いや、頑張れよ。」じゃなくて。

それだけでも、話を聞いてもらってるこちらとしては、心が少し楽だったと思いますね。