日本では今、雇用の流動化が叫ばれていますね。
正社員を解雇しやすくすることで、転職もしやすくなり、企業も安心して正社員を雇いやすくなるという感じでしょうか。
現在の労働者の雇用が守られ、正社員をクビにしづらい状態では、企業も新しく人を雇うのに抵抗してしまうわけです。
よって正社員を多く雇えず、少ない従業員で業務を回すので、1人あたりの業務負荷が高くなり、必然的に厳しい労働環境になってしまう。
だから労働環境を良くするためにも、雇用の流動化は必要なことかもしれません。
しかし、「正社員をクビにしやすくしろ!!」とか「ダメなやつはクビにしろ!!」とか巷であまりにも雇用の流動化が声高に叫ばれている様子を見ると、仕事ができないダメリーマンの私にとってはモヤモヤした気分になります。
何かダメリーマンの私たちの気持ちを蔑ろにして、自分の都合で物を言ってる気がして。
そりゃあ労働環境が改善されるなら、雇用の流動化良いとは思いますよ。反対はしません。
しかし、それってダメリーマンの私たちにとったら、得なことなんでしょうかね。
アメリカみたいに実力至上主義でダメなやつは即クビにされてますが、そのぶん転職もしやすいのだろうけど、転職先でもまたクビにされて、また転職して、またクビにされて…
こんなの繰り返してたら、メンタル磨り減りそう。
雇用が流動化されたって、企業は優秀な人材が欲しいことには変わりないだろうし。
確かに正社員をクビにしづらい国は日本くらいで、他国はどこもクビにしやすいでしょうが。
それでも、「正社員をクビにしやすくしろ!」なんて私の口からは言えませんね。
他の無能サラリーマンでも、「正社員はクビにしやすくしたほうが良い。」だなんて言ってる方見かけますが、そんな自分の首を締めるようなこと言って良いの?と思ってしまう。
仕事ができずに悩んでいるダメリーマンの皆さんを苦しめることは言いたくないです。自分の首を締めるような発言でもありますし。
「正社員をクビにしやすくしろ!」なんて、自分に自信のある奴が言える言葉です。そんなにみんな自分に自信があるのか?アメリカでも仕事が普通にこなせる並みの人間でもクビを切られることがあるというのに。
でも労働環境は良くなってほしいと思う。奴隷のようにこき使われて、人格否定されたり、暴力振るわれたりといった話を聞いてると、ホントここは中世かと思ってしまう。
雇用が流動化されて労働環境が良くなるなら、そうなってほしいと思いますが、今の日本ではどうだろうな。
まともな大手以外の中小企業なんて現在でも法律無視して、普通に簡単にクビにされてたりしますしね。そして労働環境も悪い。賃金も安い。
こんなの聞いてると、雇用が流動化されて、日本の労働環境はホントに良くなるのかと思ってしまうが…
ま、なるにしても正社員がクビにしやすくなるなんて、私がセミリタイアしてからにしてくださいって感じです。
こんなこと言ったらまたクズ扱いされるかなぁ。