夜に雪が降り、朝に目が覚めると、雪が積もっていて、辺り一帯が雪化粧で包まれているのを見た時、幼少の頃は大はしゃぎしたものだ。
それが大人になってからはどうだろうか。
雪が降っていると、それが煩わしく感じ、雨が降っている時と同じ反応をしてしまう。テンションが下がってしまう。
そんな方ばかりではないか?
この雪、私はおっさんになってしまった今でも十分楽しめます。
子供のときのように、雪合戦したり、雪だるま作ったりと大はしゃぎはしませんが、大人は大人で雪の楽しみ方がありますね。
雪の中を散歩する。
雪が少しでも積もっていて、ちらほら雪が降っている時にする雪の中の散歩は格別です。
雪が降っている時というのは、とくに振る雪のサイズはボタン雪と言われている大粒の雪が降っている時が最上です。
そのコンディションでする散歩の何が良いか?
それは・・。
静寂を楽しめるということ。
雪は音を吸収します。
音は振動で、空気を振動させて、私たち人間の鼓膜を振るわせ、初めて音を感知します。
しかし、雪が降ると、その雪が空気の振動を吸収してしまうそうです。
これは雪の隙間の中を音が複雑な反射を繰り返し、次第に吸収されてしまうからだそうです。
私は降雪時のあの静寂が好きです。
車の走る音や、その他雑音は小さくなり
新雪を踏むときのきしむ音と、空気の動く音だけを感じる
空気の中にいるという感覚を味わえます。
周りにあるのは真っ白なものに覆われた物体。
太陽の光もあまり差し込まないので、周りの世界は色も薄く感じる、あの白と黒の世界。
神秘的です。
あの世界にいると、不思議と寒さも忘れます。
カタルシスに浸りながら散歩をするのも良い
カタルシス・・。googleで検索したら、こう書かれていた。
舞台の上の出来事(特に悲劇)を見ることによってひきおこされる情緒の経験が、日ごろ心の中に鬱積(うっせき)している同種の情緒を解放し、それにより快感を得ること
雪の中のあの静寂に包まれた神秘的な世界にいると、幼い頃に経験した悲しい出来事やら辛い出来事を思い出させられることがある。
たまに思い出して溜息をつく時があるが、雪の中を散歩中に思い出しても、不思議と嫌な気分にはならない。
なんか、浄化されていくような・・。
これがカタルシスなのかな?
雪景色のちょっと陰鬱としたあの世界観と自分の幼少時の記憶が蘇った時の心理状況がマッチし、幼少の頃に引き起こされる情緒を思い出したときの情緒を解放し、それが快感に変わるのか。
失恋したときに失恋の歌を聴きたくなる時と同じような感じですかね。
だから、たまにカタルシスに浸りたくなるのかな。
雪景色はカタルシスに浸るには、ピッタリな世界観なのだ。
あの静寂と色が薄い白黒の孤独を感じる世界は。悪い意味での孤独じゃなくて
なので、雪が降っていて、ある程度積もっているのであれば、外に出てゆっくり散歩をする。
これが大人の雪の楽しみ方では?
てか、大人な雪の楽しみ方って、まるで万人受けするようなこと書いてるけど・・。
これ、私の雪の楽しみ方ですわ。
雰囲気を楽しむ散歩は最高の娯楽
クリスマスの時期の商業施設の散策だったり、雪の中の散歩だったり、
それぞれのイベントや季節の雰囲気を散歩しながら楽しむというのは、結構最高な娯楽だと思う。
散歩することで適度な運動になって、健康にも良いし、することが散歩だけなので、雰囲気を味わうことに集中できる。
こういうのは精神にも良いだろう。
色んなメリットが混ざりあっている。
頭を使いすぎたときのちょっとした息抜きにもなるし。
散歩自体は最高の娯楽だと思う。