ヘタレな無職の日記

仕事ができず窓際に追いやられた無能リーマンが節約と投資、副業で資産形成し、31歳で退職しました。これからは少しの小遣い稼ぎ(Uberとか)と家庭菜園、資産切り崩しで生きていきます。

なるべく無農薬にこだわったほうが良い理由。知れば知るほど恐ろしい日本の食品

私たちがよく摂取するお茶や野菜・・。

安全だと思ってムシャムシャ、ごくごく摂取しているそれらの食材だが、ネオニコチノイド系の農薬がよく検出されるようです。

またネオニコチノイド同様、発がん性物質が存在し、今なお売られているラウンドアップというモンサント社製の除草剤に含まれるグリホサートがある。

日本の農薬は、急性毒性試験は実施しているが、発達神経毒性試験が義務付けられていません。

日本は農薬残留基準値も恐ろしくゆるいです。つまり、本当の毒性は目に見えず、分かりにくいわけです。

これらの農薬が人体に及ぼす影響とはどんなものなのか

農薬物質として代表的に挙げられていた、ネオニコチノイドと外国産の小麦やGM大豆によく検出されるグリホサートをメインで奥野修司著の「本当は危ない国産食品」を参考にまとめてみました。

 

ネオニコチノイド

ネオニコチノイド環境ホルモンそのもの

多くの生物は脳から信号を受ける時、神経細胞の先端にあるシナプスで電気信号をアセチルコリンに変換して放出し、これがアセチルコリン受容体に結合して、情報が伝わる仕組みになっています。

そしてネオニコチノイドは昆虫のアセチルコリン受容体に結合することで、神経を興奮させ続け死なせてしまいます。

これは人間もそうなる可能性があるということで。

 

例えばホルモンも一種の化学的情報伝達物質で、血液に乗ってあらゆる臓器の受容体にくっつき、影響を及ぼすが、それは残留基準値よりはるかに低い1兆分の1でも影響を及ぼしているという。

ウズラの実験でネオニコを投与すると、体重、脳の重量ともに減っている個体が生まれやすいという傾向も出ている。

さらにネオニコの投与量の濃度が低いほどそれが顕著であったという。

これは内分泌攪乱物質(環境ホルモン)の影響によるものと考えられており、臓器の受容体にくっついて作用するホルモンは希釈されても作用は薄まらない。

ネオニコチノイド環境ホルモンそのもので、アセチルコリン受容体にくっつけば、何万倍に希釈されようが、作用してしまうのですね。

ネオニコチノイドがくっついて神経伝達が狂ったら何が起こるか分からないと言われています。

運動すれば動悸がするのも、化学信号によって情報(シグナル)が伝えられるからです

その伝達機能に影響を及ぼすということは、何かしらのリスクを負うことになるのです。

そして認知機能に対する悪影響も考えられる・・。

残留基準値よりはるかに低い1兆分の1でも影響を及ぼすが、それ以上の量のネオ二コを摂取してしまっている現代の日本で、影響が全く出ないとは言い切れないわけです。

 

また、ネオニコチノイドの無毒性量(ある物質について何段階かの異なる投与量を用いて毒性試験を行ったとき、有害な影響が観察されなかった最大の投与量)をラットに投与すると様々な行動異常も見られている。

毒性を持つ農薬が人間で調べないまま市販されていることになります。

 

ネオニコ系には不妊リスクもあり。

ラットの雄に無毒性量のネオニコ系のクロチアニジンを投与すると、精巣の細胞が破壊されていたという。

ネオニコを投与すると抗酸化酵素が減り、活性酸素の影響を受けやすくなるんですね。活性酸素は猛毒なので、生殖細胞がそれにやられてしまったというわけです。

活性酸素はDNAを傷つけ、修復遺伝子の働きによる修復も追いつけないくらいに傷が多くなると、細胞はガン化してしまう恐れもある。

また母体にネオ二コ系の農薬が入って、代謝される場合、その代謝産物が母体を通じ、バリアとなる胎盤関門を通って、胎児にも移行するという。

 

腸内細菌叢にも影響がある。

免疫細胞が腸には7割ありますが、腸内細菌がそれを活性化しています。それが無毒性量以下のクロチアニジンを投与すると、明らかに変化があったという。

腸内細菌叢は生体にとって非常に重要で、これが無いと無菌下でなければ生きていけないような状態になる。

また炎症を抑える善玉金を減ることが明らかになっており、この菌が減ればアレルギーが増えてしまうわけです。

腸内細菌の役割は敵と味方を見分けることで、腸内細菌叢が変わることで、敵味方の区別がしにくくなり、自分の細胞を攻撃して、その結果消化管不良やがんになる可能性もあるという。

また脳のミクログリアという白血球をケガや病気で血管を損傷した時以外は脳内で免疫防御を担っているものがあるのですが、これが活性化し脳に炎症を引き起こすと言われています。

日本人の自己免疫性疾患やアレルギー疾患が増えているのは、腸内細菌叢の変化が原因ではないかと考えられています。

また肥満の原因にもなり、脂肪細胞の数を増やすことを助長します。つまり農薬野菜と一緒ハンバーガーを食べてしまうと、動物性脂肪との相乗効果により、さらに太りやすくなる可能性があるということですね。

いずれもラットの実験で無毒性量以下で影響が出ていることが証明されているわけです。

 

 

ADHD発達障害などの学習障害を引き起こす一因とも考えられている。

無毒性量のネオニコを投与したラットは、不安作用が増強し、真ん中は歩けなくなり、端っこを歩くなどの行動が見られたといいます。

ウズラと同じで精巣から精子が消えたラットもいたという。

農薬を直接口にしていなくても、母親から胎盤を通過して子供の脳や生殖機能にダメージを与えます。

認知症のリスクもあります。

高齢のマウスに投与すると、覚えが悪くなったり、短期記憶がダメになったりする。海馬の萎縮で認知機能障害を発症したのだ。

 

グリホサート

複合毒性

成分単体の毒性の評価はなされていても、複数の農薬が化学反応を起こすことによる毒性は評価されていないという。

農薬の補助剤として使われるノニルフェノールなどは残留基準値が無い。

そして、複合毒性の試験については行われていない。残留基準値も無いのである。

農薬の安全基準を決める毒性試験で、実際に使われるのは農薬製剤ではなく、原体が主となっている。

グリホサート自体は草を枯らすことができない。水溶性なので、植物の細胞膜を通過できないからである。そこで界面活性剤などを添加して細胞膜に浸透するようにラウンドアップは作られています。

完成品のラウンドアップは有効成分のグリホサートより100倍以上毒性が高いという複数の研究報告がある。添加剤によって毒性が強められているだろう。

人の胎盤由来細胞がラウンドアップでは濃度100ppmで死亡。グリホサートは1000ppmで死滅。

グリホサート単体よりも、製品自体のほうが低い濃度で死滅しているわけです。

 

残留基準値やADIは意味ない

ラットにもラウンドアップを投与すると、乳腺に腫瘍。オスは腎臓や肝臓に障害が見られたという。

モンサントはグリホサートの試験はしても、ラウンドアップはしていない。

添加剤が問題になっても急性毒性試験はやっても慢性毒性試験はやっていないだろうと言われている

またラウンドアップは浸透するので、洗っても取れないのである。

 

この危険なグリホサートだが、アメリカの要請で残留基準値を上げている。認可のために上げているのだ。

グリホサートは腸内細菌にも影響を及ぼします。善玉菌を減少させ、悪玉菌を増やしてしまう。

腸内細菌の異常は全身の免疫や代謝に異常を起こして免疫疾患を起こしたり、さらに脳にも影響して、自閉症の一因となる可能性がある。

グリホサートは化学構造がグルタミン酸に似ているため、グルタミン酸受容体の一種、NMDA型受容体に結合して過剰な興奮を起こし、神経細胞にダメージを与え、うつ状態を起こすという動物実験の論文が複数存在する。

NMDA型グルタミン酸受容体は脳の発達、記憶、学習などに大変重要な機能を担っている。

また腎臓の細胞にあるNMDA型グルタミン酸受容体に結合すると、活性酸素を発生させる。

活性酸素とは大気中に含まれる酸素がより反応性が高い化合物に変化したものの総称であり、この活性酸素によって細胞死を起こすという論文もある。

つまり発がん性や脳に障害を及ぼす可能性がある。

 

薬剤耐性菌も作る。

腸内細菌が分解されたGM大豆の遺伝子の一部を切り取って自分の遺伝子に組み込み、除草剤耐性菌になる(遺伝子の水平伝達)

低い濃度の抗生物質でも、ラウンドアップと一緒に撒くと、抗生物質ラウンドアップに対し、菌が耐性化する。ラウンドアップを撒くことで抗生物質の通常の濃度の数万分の1で耐性化が起きる。

そうなると土の中が耐性菌だらけになってしまうわけですね。

 

この薬剤耐性で深刻なのはポンプアウトである。

細胞の中に排泄ポンプ機能を作り出して、ラウンドアップ抗生物質も区別なく外に放り出す多剤耐性菌になる。そうなると、体にどんな抗生物質を投与しても効かなくなってしまう

 

毒性が遺伝もする

発育不良や胎盤形成の異常がラットの子孫に現われたという。

 

通常、遺伝子の塩基配列はタンパク質の設計図で、スイッチが入るとDNAは遺伝子情報を基にタンパク質を合成する。

しかし、DNAにメチル基がつくと、転写因子の結合を物理的に阻害し、タンパク質の合成を停止させるメチル化が起こる。

タンパク質を合成するDNAがタンパク質を作らなくなるのだ。

発生過程で不要になった遺伝子や役割を終えた遺伝子にメチル化が見られるが、これは余計な遺伝子を発現して過剰になり、体に害を及ぼす可能性があるため、メチル化によって遺伝子発現を抑制している。

このDNAのメチル化に異常が起こると、不要なタンパク質を作ったり、必要なタンパク質を作らなかったりする。どんな病気が起こるか分からない。

生殖細胞にメチル化の異常が起きると、次世代に影響を及ぼす可能性がある。

細胞増殖を抑えられないことから、発がんを促進する作用もある

 

グリホサートの今日

グリホサートはIARCが発がんリスクを5段階の5から2に引き上げている。

EUや北欧などはグリホサートを輸入禁止にしたり、使用規制を強めているが、日本はなぜか緩和している。

パンやパスタに使われる小麦は改正前の6倍に緩和。トウモロコシは5倍、そばは150倍

小麦は現代の食事では主食なのに恐ろしいですね。

 

この緩和でグリホサート摂取量は小麦で46%、大豆から20%をとっているという厚労省の試算がある。

また除草剤として使われるラウンドアップはネオニコと同様、河川に流れ、水道水に流入する

浄水場では分子の大きさが小さいため処理ができない。

そして水道水に残留するグリホサートの基準値が無く、目標値だけである。他の農薬よりもダントツに高い(2ppm)

複合汚染による影響も調べられていない。

グリホサートの基準値はEUでは0.0001ppmだから日本の水道水はEUの2万倍溶けていても飲めることになるのだ。

また熱分解温度も200度で、沸騰させても分解されないのである。

最近私の家の水道水がケミカル的な変な味がすることがあるが、まさかネオニコのせいだろうか。

 

グリホサートの摂取量を減らすには・・。

日本の農作物ではグリホサートはあまり使われていない。

なのでアメリカ産やカナダ産の小麦とGM大豆を避けるようにしたほうが良いだろう。

なぜならアメリカやカナダではプレハーベストが実施されているからである。

通常、小麦は畑に放って置いて乾燥するのを待って収穫するが、熟すのが早いものは脱粒して収穫が落ちてしまう。

そこでラウンドアップを撒くことで、枯れるのをコントロールし、収穫を上げているのである。これがプレハーベストと呼ばれている収穫方法である

国産小麦使用の食パンにはグリホサートは検出されていないそうだ。

摂取するなら国産小麦が使われたパンなどを買うべきだろうね。その国産もどうなっていくか分かりませんが。

 

また食肉も危険な可能性がある。飼料としてGM(遺伝子組み換え)作物を食べさせている。

最近では食品の遺伝子組み換え表示もできなくなった。遺伝子組み換え作物が5%以内の含有率の場合、今までは遺伝子組み換え表示ができたわけだが、0%の含有率でないと、遺伝子組み換え表示ができなくなった。

GM作物は少量のため、GM作物と一緒に運んでいるので、現状として「不検出」は困難である。

そのためGM作物と非GM作物の分別管理を厳格にしなくなる可能性がある

 

日本の農薬の規制状況

とある県のガイドラインなら、農薬散布回数を基準値の半分にすれば、減農薬と認められている。

ネオ二コは土壌中の残留時間が長く、毒性もこれまでに比べ強いので簡単に減農薬が可能なのです。

また食べても毒性が出ないように決められた基準値として、ベースになっているの1日摂取許容量(ADI)であり、これは無毒性量というラットに与えても毒性が見られない量に1/100を掛けた量であるが、摂取する動物に個体差があるので、一概に判断は難しい。

日本の残留農薬基準値は恐ろしくゆるい。日本で認可されているジノテフランというネオ二コ系農薬はEUの2500倍とも言われる・・。

お茶については国際食品規格であるコーデックス基準も超えている。これはアメリカのような輸出国を基準に決められていて、残留基準値が高いと言われている。それよりも高い。

またその他の作物に関しても残留基準値を大幅に緩和している。

例えばほうれん草の場合、クロチアニジン3ppmから40ppmへと約13倍、カブの葉の場合0.02ppmから40ppと2000倍である

残留基準値はADIの8割を超えてはいけないのに、いきなり2000倍とは考えられない。

また河川からも農薬が出る。ドローンで除草剤を撒く人も増えているので尚更である。

ネオニコ系の調査義務は法令上にもないため、水道水がネオニコ系に汚染されているかどうかも分からないのである。

 

私たちが生活する日本の食品との今後の付き合い

この本読んで、無農薬野菜を食べるように意識しないといけないというのがよく理解できた。

しかし、思った以上に日本の食品って薬まみれなんですね。

知らないって本当に恐ろしいことです。特に農薬なんか、お菓子の原材料の表示みたいに、表示されていませんから、意識しないと何も危機感なく摂取してしまいますからね。

見えないところほど汚染されているということなのでしょうかね。

最近実家の水道水が薬っぽい味になってて萎えました。昔はそんな味もしなかったし、美味しかったのに・・・。ネオニコチノイドかな?塩素とはまた違った味でしたが何なんだろう?

とはいっても、現状無農薬野菜は高いし、全部無農薬にしようって思ったら、出費が気になってしまう。

無農薬とそうでないものを半々で摂取していくように意識するのが現状背一杯って感じですね。

お米は主食だから、お米だけでも常に無農薬にしたほうが良いかもね。後、調味料も無添加、無農薬食材を使った天然の製法のモノを使うようにするとかね。

ま、調味料も醤油とかよく使うものは高いと、これまた出費が嵩みますから、交互に使っていくべきかな。