今日は職場の定年再雇用のおじいさんと年金の話をしていて、私が定年なってる時には、年金支給は70歳からだろうなあっていう話をしていた。
ここで、私が「定年までいないと思いますよォ」と言うと、そのおじいさんからは「この会社は辞めないほうがいいよォ」的なことを言われた。
こういうこと言われると、気持ちが揺れることがある。セミリタイアを目指したいという気持ちがだ。
確かに今は窓際で仕事もプレッシャーは無く、楽だし、大手企業だからそう簡単にクビになることもない。世間一般で言えばホワイト企業だ。
このままずっと同じ職場であれば、定年まで心は比較的、安定した状態で居続けられるだろう。
あくまで、今の職場にずっと居られればの話だが。
ブラック企業が蔓延する日本の企業の中じゃ、かなり福利厚生もしっかりしてるし、まともな企業だろうな。それにそんな容易く入れる企業でも無い。恵まれているだろう。
だから、一度会社を辞めてしまえば、何か後悔するんじゃないかって思う時がある。
まともな企業に再就職なんて、私には困難だろうし。
一度辞めれば、二度と戻れないということに恐怖感を感じてしまうんだよ。
これも幼い頃から、一度レールを外れれば元には戻れないという恐怖心を植え付けられ続けたことによる洗脳の一種のせいかもしれない。
またセミリタイア後の生活なんて、まだ自分はセミリタイアした経験が一度も無いのだから、経験しないと分からない部分もあるだろう。
その分からないということにも不安を感じていると思う。
でも定年まで居続けるとすると、今は自分もまだ若いから、周りは優しくしてくれているが、年を取っていけば、外見もどんどん醜くなり、周りの扱いも雑になることは想像できる。
職場のリーダーなんかも容赦なく任されてしまう可能性も高い。そうなると地獄。
自分の時間のほとんどを仕事に拘束される苦痛に加え、そう考えると、やはり惨めだと思うので、セミリタイアをしないと後悔するだろうなあと思ったりもする。
もう答えは出てると思うんだけど、それでも他人の、「この会社は良い会社なんだから辞めないほうが良い」という言葉に、心が揺れ動かされてしまう。
「一度レールから外れると二度と元には戻れない。」という恐怖の呪縛はなかなかに自分に染み付いてしまっている。